金利が安いことから人気のフリーローン。
しかしCMや広告ではカードローンをよく見ることから、あまりその存在は知られていません。
カードローンを借りた後に
「フリーローンの方が、金利が安いのであれば、フリーローンで借りればよかった」
と思う人も多いのではないでしょうか。
しかしそんな人に向けて銀行は、ローンの借り換えができるようになっています。
こちらの記事では、フリーローンへの借り換えについて詳しく解説していきます。
ローンの借り換えってどういうもの?
それではローンの借り換えとは、そもそもどのようなものなのでしょうか。
まずはローンの借り換えについて、詳しく解説していきます。
借り換えとおまとめローンの違い
ローンの借り換えを検索すると、同時にヒットするのがおまとめローン。
借り換えとおまとめローンは似ているのですが、実は違いがあります。
簡単にまとめると
- 借り換えローン…1社のローンが対象
- おまとめローン…複数のローンが対象
つまり対象となるローンがいくつかで、言葉が変わってくるというわけです。
そのため現在1社から借金のある人は借り換えローン、複数社から借金のある人はおまとめローンを利用します。
借り換えは住宅ローン等で使われることが多いですが、カードローンやフリーローンでも利用できますよ。
ただし借り換えローンとおまとめローンは、正式な定義とされているわけではありません。
銀行によっては複数社のローンをまとめる場合でも、借り換えローンと呼ぶことがあります。
そのため今ある借金を別の会社からの請求に変更することを、借り換えローンと考えておきましょう。
借り換えすることで金利・返済額・返済日が変更できる
それでは今ある借金を借り換えることで、どのような変化が起きるのでしょうか。
ローンの借り換えを行うと、ローン商品自体が切り替わるので金利・返済額・返済日が変更になります。
借り換えを行ったからといって、借金自体が減るわけではないので注意しましょう。
ローン借り換え最大の目的は、返済を円滑に行うことです。
そのために複数社の借金をまとめたり、より金利の安いローンに借り換えたりすることが、借り換えの目的です。
そういった目的をしっかり把握したうえで、ローンの借り換えを検討していきましょう。
フリーローンに借り換えをするメリット・デメリット
それでは今ある借金を、フリーローンに借り換えするメリットとデメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。
ここからはフリーローンに借り換えをメリットとデメリットについて、解説していきます。
フリーローンに借り換えをするメリット
まずはフリーローンに借り換えをするメリットについて解説していきます。
金利が安くなるケースがある
フリーローンに借り換えをする最大のメリットとしては、金利が安くなるケースがあることです。
フリーローンの場合、銀行によって金利が結構違うので、場合によってはかなり金利が安くなります。
カードローンとフリーローンの金利は、会社によってこのように違います。
– | フリーローン金利 | カードローン金利 |
---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 3.775%~12.00% | 8.39%~14.79% |
イオン銀行 | 3.80%~13.50% | 3.8%~13.8% |
みずほ銀行 | 変動5.875%、固定6.7% | 2.0%~14.0% |
三井住友銀行 | 5.975% | 4.0%~14.5% |
イオン銀行のようにフリーローンとカードローンの金利差がない銀行もありますが、みずほ銀行や三井住友銀行は金利が大きく違います。
みずほ銀行や三井住友銀行の場合金利が6%になるのは、カードローンの場合借入額300万円以上のケース。
そのためカードローンからフリーローンに借り換えをするだけで、金利がかなり安くなります。
金利が安くなると最終的な支払い金額が、10万円以上変わってくるケースもあります。
金利が安くなるのであれば、フリーローンに借り換えするメリットとしては、大きいのではないでしょうか。
返済計画が立てやすくなる
カードローンからフリーローンに借り換えた場合、返済計画は立てやすくなる点もメリットです。
フリーローンの場合、カードローンと違って融資枠という概念がありません。
そのため一度フリーローンに借り換えをすると、あとは完済まで返済を続ける事になります。
これはデメリットの箇所でも言及しますが、メリットでもあります。
毎月返済すべき金額が決まって、それが完済まで決まっているので、返済計画は立てやすくなります。
毎月しっかり返済をしていくことが、完済への最大の近道です。
そのためにしっかり返済計画が立てられるフリーローンに借り換えることは、十分にメリットと言えます。
フリーローンに借り換えをするデメリット
続いてはフリーローンに借り換えをするデメリットについて解説していきます。
借り換えをするうえではメリットもありますが、デメリットももちろんあります。
申込後にデメリットに気づいても遅いので、デメリットもしっかり把握した上で申し込みをしましょう。
自由に借り入れができなくなる
フリーローンに借り換えするうえでのデメリットとしては、自由に借り入れができなくなることです。
これはカードローンとフリーローンの違いでもあるのですが、フリーローンには融資枠という考えがありません。
カードローンの場合は融資枠50万円の審査に合格しても、そのうち30万円を借りることができます。
残った融資枠の20万円はいつでも借り入れできるのですが、それはカードローンだけの仕組みです。
フリーローンの場合、50万円の審査に合格したら50万円がそのまま振り込まれます。
その後月々の返済額が決められ、完済するまでは再度融資を受けることができません。
他社に申し込みをしても借り入れがある状態であれば、審査は厳しくなります。
そのためフリーローンに借り換えをした場合、自由に借り入れができなくなることは把握しておきましょう。
そのうえでしっかりとした返済計画を立てることが、借金の完済につながっていきますよ。
月々の返済額があがるケースがある
フリーローンに借り換えするデメリットとしては、月々の返済額があがるケースがあることです。
フリーローンの金利は安いのですが、場合によっては月々の返済額があがります。
ローンの借り換えをする時には、事前に返済額がわかるのでそこはしっかりチェックしておきましょう。
ただし月々の返済額があがることは、デメリットばかりではありません。
月々の返済額があがるということは、完済までの期日が近くなるということ。
借金は早めに完済できるに越したことはありません。
もちろん自分の生活を圧迫するところまで追い込む必要はありませんが、早めに完済を目指すことはいいことです。
月々の返済額があがることはありますが、それを踏まえた上で返済計画を立てていきましょう。
借り換え審査のポイントを解説
ここまでフリーローンへの借り換えについて解説してきました。
これまでの記事を読んでフリーローンへの借り換えを検討している人に向けて、借り換えの審査について解説していきます。
借り換えの審査は、新規申し込みの時とは少し異なりますので、審査についてもしっかり把握しておきましょう。
審査は新規申し込み時より厳しくなる
フリーローンへの借り換え審査は、新規申し込みの審査の時よりも厳しくなる傾向にあります。
新規借入の時はカードローンへの返済履歴がない状態で、審査がおこなわれます。
しかし借り換え審査の時は、今までの返済履歴をもとに審査が行われるので、審査がより厳密になります。
また借り換えローンでなく、おまとめローンを利用する人はより審査が厳しくなります。
おまとめローンは複数社の借金を1つにまとめるので、複数社の借金額全ての審査に通過する必要があります。
そのためまとまった金額の審査に、合格しなければなりません。
新規申し込み時より審査は厳しくなるので、その点はしっかり把握したうえで申し込みをしましょう。
返済・申し込み履歴がとても重要
先ほども少し触れましたが、借り換え審査の時は返済・申し込み履歴がとても重要です。
銀行や消費者金融は、フリーローンの申し込みがあった時、信用情報というものを確認します。
信用情報には、カードローン・クレジットカードなどの返済・申し込み履歴のデータです。
全てのカードローン・クレジットカードなどの金融機関は、信用情報機関への登録が義務付けられています。
そのため申し込みをした銀行で返済が遅れていなくても、他行で返済が遅れている場合、その人は返済が遅れたことがあると見なされるということ。
またカードローン・クレジットカードの申し込み履歴も、とても重要です。
借り換え審査の前に申し込み履歴が多数あると
「この人は複数社に申し込みをしているので、とてもお金に困っているのではないか」
と見なされて審査に不利になることがあります。
そのため複数社同時に申し込みをすることは、避けた方がいいでしょう。
このようにカードローン・クレジットカードへの返済・申し込み履歴は、借り換え審査にはとても重要な要素です。
日々の返済がとても大切なので、しっかりと返済実績を積むことが、審査に通過するための1番の対策です。
フリーローンに借り換えて借金完済を目指そう
ここまでフリーローンへの借り換えについて、解説をしてきました。
フリーローンへの借り換えを行うことは、金利が安くなることが多いので、借り換えをするメリットはとても大きいです。
しかしここまで解説してきたように、フリーローンへの借り換えをすることへのデメリットもあります。
そのデメリットもしっかりと把握した上であれば、借り換えは借金返済への近道になるでしょう。
みなさんもフリーローンに借り換えを行って、借金完済を目指していきましょう。