消費者金融の金利にルールはあるの?かつては金利が40%だった?

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消費者金融

消費者金融の金利は、一般的に高いというイメージがありますよね。

この手のサービスを利用したことがないと、実際にどのくらいの利息が発生するのか、ピンとこないこともあるかもしれません。

今回は、この消費者金融の金利がテーマです。

実際に計算した金額をご紹介しながら、どれくらい金利が高いのか、また、利率を下げる方法や消費者金融ならではのメリットなどを解説していきます。

キャッシングに興味のある方は、ぜひ一読してみてください。

消費者金融の利率の相場はどれくらいか

消費者金融の金利を知りたいときには、消費者金融各社が設定している利率が1つの参考になります。

大手6社の金利をまとめてみました。

ちなみに、以下のような消費者金融では利用限度額が高額になるほど利率が下がります。

会社によって若干の差がある最高金利と最低金利

アイフル

アイフルの最高金利は18.0%、最低金利は3.0%です。

こちらのアイフルでは、最高800万円まで借り入れが可能になっています。

アイフルのカードローンを金利や限度額で比べて解説【他社比較】

アコム

アコムの最高金利は18.0%となっており、最低金利は3.0%です。

アコムの場合も、借入限度額は800万円です。

アコムの基礎知識

プロミス

プロミスは、最高金利が17.8%、最低金利は4.5%です。

プロミスの場合は、借り入れできる金額がやや少なく、利用限度額は500万円です。

プロミスの金利は「4.5~17.8%」他消費者金融と比較すると高い?低い?

SMBCモビット

SMBCモビットの最高金利は、18.0%です。

最低金利は3.0%で、消費者金融の平均的な利率になっています。

SMBCモビットも、利用限度額は800万円です。

ノーローン

ノーローンは、最高金利が18.0%、最低金利が4.9% です。

こちらのノーローンの借入限度額は、300万円と少なめの金額になっています。

レイクALSA

最高金利18.0%、最低金利4.5%がこちらのレイクALSAです。

利用限度額は500万円で、若干限度額が下がります。

20万円を18%で借りた場合の金利は?

消費者金融各社の最低金利は実のところさまざまですが、最高金利については18.0%に設定している会社が多いです。

18.0%の金利が適用された場合、実際にいくらぐらいの利息が発生するのでしょうか。

利息を計算するときの計算式は、ちなみに次の通りです。

借入れ金額×18%(0.18)÷365×借りている日数
例えば、18.0%の金利で20万円のお金を1カ月間借りた場合を考えてみます。

この場合の計算は、以下のようになります。

200,000円×0.18÷365×30日=2,959円(1カ月借りた場合の金利総額)
したがって、20万円を借りると1カ月間で2,959円の利息が発生するということになるわけです。

同じ金利で、20万円のお金を3カ月間借りた場合も同様の計算式で金利総額が出せます。

200,000円×0.18÷365×90日=8,877円(3カ月借りた場合の金利総額)
20万円を3カ月間借りた場合、金利総額は8,877円です。

返済の際には、元金にこのような金利をプラスして支払う必要があります。

金額にかかわらず、借りている日数が増えるほど利息が上がるのが消費者金融の特徴です。

金利を少しでも下げる方法は?

消費者金融を利用するときには、できるだけ低い金利でお金を借りたいという方が多いでしょう。

金利を下げる方法を考えるときには、知っておきたいポイントが幾つかあります。

金利は借り入れ額によって決まる

100万円以下の借り入れは金利18%が多い

多くの消費者金融が設定している18%という最高金利は、大体において借り入れ額が少ない方に適用されます。

会社によっても金利の適用の仕方は変わりますが、100万円以下といった少額の借り入れの際には最高金利が適用されるケースが多いです。

限度額まで借りると最低金利が適用されることも

最低金利が適用されるのは、例えば各社が設定している借入限度額まで借りた場合などです。

実際、500万円や1,000万円といった高額の借り入れをしたときには、金利も低くなるのが一般的。

借り入れができる最高限度額には会社ごとに差がありますが、どの消費者金融でも限度額まで借りられる方はごく一部に限られてしまうのが現実です。

100万円以上なら金利を下げられる可能性あり

金利を下げたい場合、とりあえず100万円以上の借り入れを目指すのが現実的な方法になるかもしれません。

消費者金融によって異なりますが、100万円以上借りると金利を15%程度に落とせる場合もあります。

増額すれば金利を下げることは可能

金利を下げたい場合、利用を開始してから増額をするのも1つの方法です。

初めてサービスを利用する方は、概して利用限度額も低く、金利も高めです。

ただ、契約をしてからある程度返済の実績ができると、増額申請ができることがあるのが消費者金融のサービスです。

増額申請は、キャッシングの利用限度額を上げる手続き。

この増額申請をして利用限度額を上げれば、金利を若干下げることは可能です。
プロミスからいくら借りられる?限度額増額は可能?

増額申請はネットや電話、店頭窓口などでできる

増額申請の方法は会社によっても変わりますが、大抵は公式サイトや電話、店頭窓口などで手続きを受け付けています。

インターネットなどを利用して、簡単に申請できるケースが増えている状況です。

申請の後には審査がある

この増額申請をすると審査が行われ、それまでの返済実績などから妥当と判断されたときにはOKが出ます。

審査に通過する必要がありますので、実のところ誰でも増額ができるというわけではありません。

一定の条件が設けられていることが多い

消費者金融によっては、増額をする際に一定の条件が伴います。

例えば、契約してから半年以上経過していること、などの条件が設けられている場合があり、増額できるかどうかは自身の契約状況によっても変わってくるでしょう。

無利息期間を利用して金利をカットする

消費者金融ならではのサービスを利用して、金利を下げるという方法も可能です。

消費者金融には無利息期間がある

無利息期間とは

無利息期間は、その名の通り一定期間利息が発生しないサービスです。

通常、消費者金融の利息は日割りで発生しますが、無利息期間は日数にカウントされません。

この場合、利息は無利息期間を過ぎてから発生します。

条件や期間には会社ごとに差がある

消費者金融の無利息期間は、大体30日前後が多いようです。

ただ、こういった無利息期間の日数や適用になる条件は各社で違います。

実際、無利息期間に色々な条件を設ける消費者金融も見られます。

初めて利用する方が対象になることが多い

多くの場合、無利息期間のサービスが適用になるのは、初めてその消費者金融を利用した方です。

大手消費者金融のアコムやプロミスの場合にも、それまで借り入れを利用したことがない方が対象になっています。

無利息期間に完済できればお得

無利息期間は、短期間でお金を完済できる方にとってはメリットの大きいサービスになります。

期間内にお金を返せば利息は一切発生しませんので、お得です。

消費者金融の無利息期間を比較する

ここでは、実際に消費者金融が設けている無利息期間をご紹介してみましょう。

大手消費者金融6社の無利息期間

アイフル

アイフルの無利息期間は、契約の翌日から30日間です。

ちなみに、アイフルの場合は、「無担保キャッシングローン」を初めて利用した方が対象になります。

アコム

アコムの場合も、無利息期間は契約の翌日から30日間になっています。

初めてアコムを利用、かつ「35日ごと」に返済期日を設定した方が対象です。

プロミス

プロミスは、契約日ではなく初めて借り入れを利用した翌日から30日間が無利息期間です。

プロミスを初めて利用する方が、メールアドレスの登録をし、Web明細を選択すると対象になります。

SMBCモビット

SMBCモビットの場合は、無利息期間はとくに設けられていません。

したがって、こちらのサービスでは利用を開始した日から通常通りの利息が発生します。

ノーローン

ノーローンの無利息期間は、利用開始から1週間。

ノーローンでは、初めて利用した方はもちろんですが、完済後に改めて借り入れをした場合にもこのような無利息期間が適用になります。

レイクALSA

レイクALSAでも、初めて契約をした時から30日間は無利息期間です。

また、レイクALSAは200万円までの契約であれば、5万円分は180日間利息がつかないというシステムになっています。

返済を柔軟にすることで金利を減らす

金利を減らす上では、返済方法を工夫することもポイントになってきます。

金利を低くするときには、次のようなポイントを意識すると良いかもしれません。

  • 柔軟に返済ができるサービスを選ぶ
  • 給料日の数日後に約定返済日がくるサービスを選ぶ

例えば、返済日と給料日を同じ日にしていると、休日などが重なったときに予定が狂うことがあります。

給与の振り込み日と返済日がズレる可能性がでてくるため、うっかりしていると返済が数日遅れてしまう場合もあるでしょう。

実のところ、約定返済日から遅れて返済をすると、日数に応じた遅延損害金がかかります。

信用情報にも傷がつきやすくなるため、約金定返済日は給料日の数日後に設定するのが理想です。

返済方法や返済日を柔軟に変えられるサービスは、都合に合わせて途中で変更もできますので、金利を抑えたいときにも便利です。

余裕ができたら一括返済で金利を抑える

一括返済は、金利を抑えたいときにも有効な策の1つです。

一括返済のメリットは、何と言っても金利を抑えられることです。

消費者金融の金利総額はお金を借りている日数で変わりますので、一括返済で早めに返済をすれば支払う金利も少なく済みます。

ただ、契約方法や消費者金融の方針によっては、このような一括返済ができないケースもあります。

その点は、少し注意をしておいたほうが良いでしょう。

また、一括返済ができるサービスは、金利が幾分高めに設定されていることもあります。

こういったサービスは、一見デメリットがあるように見えますが、一括返済ができるということは考えようによっては大きなメリットになります。

一括返済でより早く完済することができれば、実のところ支払う金利総額を節約できるかもしれませんよね。

したがって、金利が多少上がったとしても結果的にお得になることがあるわけです。

余裕が出たときには、できるだけ一括返済を目指したいところです。

一括返済や繰り上げ返済ができるものを

金利総額を抑えるためには、一括返済や繰り上げ返済ができるサービスを選ぶことも必要です。

例えば、利用を開始するときには、以下のような点を確認しておくのが良い方法になります。

  • 一括返済に対応しているかどうか
  • 繰り上げ返済の方法

契約をする場合、一括返済に応じる消費者金融を選ぶのはもちろんですが、返済方法などをよくチェックしておきましょう。

一括返済が可能な商品を選ぶなどの方法で、都合に合わせて返済の仕方を変えられるようにしておくと便利。

インターネットバンキングでの振り込みや、ATMからの振り込みなどを併用できる消費者金融であれば、繰り上げ返済もしやすくなりますよね。

複数の返済方法を用意する消費者金融も増えていますので、利用する際にはしっかりと比較検討しておくのがベストです。

余裕ができたときにすぐに返せるような環境が整っていれば、早めに完済ができます。

銀行の金利相場と比較してみよう

消費者金融の金利の実態を知りたい場合は、銀行のカードローンの金利も1つの参考になります。

大手銀行カードローンの金利

三井住友銀行カードローン

三井住友銀行のカードローンは、最高金利が14.5%、最低金利が4.0%です。

10万円から800万円の範囲内で借り入れができるのが特徴で、適用される利率は利用限度額で決まります。

みずほ銀行カードローン

みずほ銀行のカードローンの場合は、最高金利が14.0%です。

最低金利は2.0%となっており、10万円から800万円の借り入れが可能です。

こちらのカードローンも、借り入れの限度額によって段階的に利率が決まるシステムです。

オリックス銀行カードローン

オリックス銀行のカードローンの最高金利は17.8%、最低金利は1.7%です。

利用限度額800万円までのコースがあり、金利は限度額が上がるほど安くなります。

三菱UFJ銀行カードローン

三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」は、最高金利が14.6%、最低金利が1.8%です。

こちらの「バンクイック」は、10万円から500万円まで利用限度額を設定することが可能。

また、「マイカードプラス」の場合、金利は一律14.6%です。

「マイカードプラス」は、利用限度額が30万円までの少額融資のカードローンになっています。

銀行より金利が高い分メリットも多い?

消費者金融は、銀行のカードローンよりも少し金利が高い分、幾つかのメリットがあります。

即日の融資を受けやすい

アイフルやアコムを始め、大手の消費者金融では即日対応で融資を行っています。

申し込みの時間帯が遅いと振り込みが翌日にずれ込むこともありますが、概して審査や入金までのスピードが速いのが消費者金融の特徴です。

すぐにお金が必要なときには、とくに利用しやすいというメリットがあります。

無利息期間が設けられている

無利息期間があることも、消費者金融の1つのメリットになるでしょう。

各社で適用になる条件は異なりますが、早期に完済できる方の場合は、このような無利息期間が少なからず役立ってきます。

利息がつかないことで、返済額も減らせる可能性があるでしょう。

家族に知られずに利用ができる

インターネット上で手続きが完結するなど、消費者金融のサービスには周囲に知られずに利用できるような方法が導入されています。

郵便物の送付も行われない場合があり、家族に借り入れの事実を知られたくないときにも便利です。

こんなに高かった!消費者金融の金利の変遷

以前の消費者金融の金利は、現在よりも大幅に高く設定されていました。

消費者金融の金利は時代とともに下がってきた

消費者金融の金利の移り変わり

1953年から2010年までの金利の変遷は、以下のとおりです。

1953年 上限金利109.50%
1983年 上限金利73.00%
1987年 上限金利54.75%
1991年 上限金利40.00%
2001年 上限金利29.20%
2010年 上限金利20.00%

消費者金融の金利は、出資法や利息制限法の改正にそって変わってきた経緯があります。

例えば、1983年以前の出資法では上限金利が109.50%に設定されていました。

1983年以降は徐々に上限金利が引き下げられ、2010年には20.0%まで下がっています。

2010年にグレーゾーン金利が撤廃

2010年にはいわゆるグレーゾーン金利がなくなり、消費者金融の金利は20.0%を超えてはいけないことになっています。

出資法と利息制限法で定められている上限金利の差によって生じていたのが、グレーゾーン金利です。

2010年以前の出資法では、29.2%まで上限金利が認められていたため、多くの消費者金融がこのレベルの利率で貸し付けを行っていました。

法律が改正された2010年以降は、上限金利を20.0%以下に設定する消費者金融が増えています。

消費者金融の金利が上がることはある?

消費者金融の金利は、場合によっては契約した時点より高くなることがあります。

例えば、次のようなときには、金利が上がる可能性がでてきます。

  • 利用限度額を変更し、少なくした
  • 返済が滞り、限度額が引き下げられてしまった

適用される利率は、利用限度額が多いほど低くなることが多いです。

したがって、借り過ぎを避けようと自分で利用限度額を変更した場合などは、限度額の引き下げに伴って利率が上がってしまうことがあります。

また、収入が激減した、返済が度々滞った、などの原因がある場合も要注意。

こういったときには、消費者金融側が最初に設定した利用限度額を引き下げるケースも見られます。

理由にかかわらず、このような限度額の引き下げがあると、当初契約したときの金利よりも利率が上がるといったことは十分に起こり得ます。

変動金利を適用している商品の場合は、時期によって利率が変わるケースも少なくありません。

必要な分だけ借りて早めに返済する

消費者金融のサービスを賢く利用するためには、やはりコツがあります。

特に、押さえておきたいのが、次のような点です。

  • 借り過ぎを避ける
  • 短期間で返すことを意識する

消費者金融の返済は、金額が増えるとなかなか思うようにいかなくなることがあります。

したがって、必要以上にお金を借りるのは避けたほうが良いでしょう。

借り過ぎを抑える上では、借り入れの単位が少ないことが1つの条件になってきます。

例えば、利用限度額が少ないサービスであれば、借り入れの金額も抑えやすくなるでしょう。

ついつい借り過ぎてしまいそうな方は、敢えて借り入れ単位が少ないサービスを選んでみてはいかがでしょうか。

また、借りたお金をできるだけ早く返すことも大切です。

記事の中でも取り上げたように、消費者金融はお金を借りている日数分の利息が発生します。

早く返せばそれだけ利息が安くなりますので、一括返済のような思い切った方法も、完済時期を早める方法の1つになるわけです。