どのフリーローンが低金利なのか?検証して比較してみた

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フリーローン

「フリーローン」という1つのキャッシングサービスをご存じですか?

キャッシング業界で現在主流となっているカードローンと比べるとあまり知名度はありませんが、条件を満たせばそれらのローンよりも低金利で利用できるのがフリーローンのメリットです。

そこで今回はカードローンとの違いをご説明して、おすすめのフリーローンをご紹介させていただきます。

フリーローンとカードローンは別物

ネットなどでも混同されがちですが、フリーローンとカードローンは「別物」です。

フリーローンは「振込」のみ カードローンは「カードで追加借り入れ可能」

フリーローンは、借り入れで時金が口座に振り込まれます。

その後は、利用者はその借り入れたお金を返済するのみ。返済完結したら、フリーローンとの関係はすっぱり切れる…ということです。

対してカードローンは借り入れ専用カードを使えば、提携ATMからいつでも、限度額まで「追加借り入れ」が可能。返済すれば、その返済した分だけまた借り入れが可能となります。

フリーローンと同じく、「借り入れ目的は自由」ですが、追加借り入れができるかできないかは大きな違いですよね。

フリーローンとカードローンの一番の違いは「金利」

フリーローンとカードローンの一番の違いは、やはり金利です。

カードローンの一般的な金利が「年3.0~18.0%」程度の年利だとすると、フリーローンは(銀行によっても様々ですが)「年1.9~14.9%」程度となっていて、全体的に低金利であることがわかります。

このことからまとまった融資に非常に向いているということが言えます。

返済シミュレーションを活用して返済額比較

金利の差がどれくらい利息に表れるのかは、「返済シミュレーション」で具体的な数字を計算してみるとよくわかります。

仮に、50万円の借り入れを12ヶ月で全額返済する際の金利差を表で見てみましょう。(参考:プロミス「返済シミュレーション」)

ケース①金利が「年14.0%」の場合毎月の返済額は「44,893円」(12ヶ月目のみ44,895円)

1ヶ月目 元金返済39,060利息5,833残高460,940
2ヶ月目 元金返済 39,516 利息 5,377 残高 421,424
3ヶ月目 元金返済 39,977 利息 4,916 残高 381,447
4ヶ月目 元金返済 40,443 利息 4,450 残高 341,004
5ヶ月目 元金返済 40,915 利息 3,978 残高 300,089
6ヶ月目 元金返済 41,392 利息 3,501 残高 258,697
7ヶ月目 元金返済 41,875 利息 3,018 残高 216,822
8ヶ月目 元金返済 42,364 利息 2,529 残高 174,458
9ヶ月目 元金返済 42,858 利息 2,035 残高 131,600
10ヶ月目 元金返済 43,358 利息 1,535 残高 88,242
11ヶ月目 元金返済 43,864 利息 1,029 残高 44,378
12ヶ月目 元金返済 44,378 利息 517 残高 0

合計支払利息は「38,718円」

ケース②金利が「年18.0%」の場合毎月の返済額は「45,839円」(12ヶ月目のみ45,845円)

1ヶ月目 元金返済 38,339 利息 7,500 残高 461,661
2ヶ月目 元金返済 38,915 利息 6,924 残高 422,746
3ヶ月目 元金返済 39,498 利息 6,341 残高 383,248
4ヶ月目 元金返済 40,091 利息 5,748 残高 343,157
5ヶ月目 元金返済 40,692 利息 5,147 残高 302,465
6ヶ月目 元金返済 41,303 利息 4,536 残高 261,162
7ヶ月目 元金返済 41,922 利息 3,917 残高 219,240
8ヶ月目 元金返済 42,551 利息 3,288 残高 176,689
9ヶ月目 元金返済 43,189 利息 2,650 残高 133,500
10ヶ月目 元金返済 43,837 利息 2,002 残高 89,663
11ヶ月目 元金返済 44,495 利息 1,344 残高 45,168
12ヶ月目 元金返済 45,168 利息 677 残高 0

合計支払利息は「50,074円」

低金利のフリーローンは返済が楽!

結果から見ると、利息には「11,356円」もの差が出ます。

年利が18.0%から14.0%に変わっただけでこれだけの差がでるので、もしフリーローンへ借り換えることで金利が下がるなら、早急に借り換えの相談をするべきと言えます。

「毎月の返済額」にも注目すると、1,000円程度の差があることがわかります。

上記の表は「12ヶ月」という短い期間での結果ですが、「全額返済するまでの期間が長くなるほど、毎月の返済額や合計支払利息の差はさらに開いていく」ということを念頭に置いて返済計画を立てなければさらに損をすることになります。

低金利でおすすめ!銀行フリーローン5社を比較

次に、フリーローンの金利や借入限度額、審査について人気の高い5つの銀行フリーローンを比較してみましょう。

①三井住友銀行フリーローン(無担保型)

金利 5.975%
限度額 10~300万円
審査 最短即日

言わずと知れたメガバンクの1つ「三井住友銀行」のフリーローンです。

フリーローンの中でも非常に低金利のローンで、メガバンクにもかかわらず即日審査対応をしてくれるのが嬉しいポイントです。

三井住友銀行にはフリーローンが2種類あり、「有担保型」と「無担保型」があります。

無担保型は名前の通り、無担保・無保証人で利用することができるのでカードローンと同じように申し込みやすいというメリットがあります。

②イオン銀行おまとめローン・フリーローン

金利 3.8~13.5%
限度額 30~700万円
審査 1週間~10日

名前の通り、イオン銀行のフリーローンはおまとめローンとしても利用することが出来ます。

おまとめローンというのは、カードローン等の複数のローンを1つの借入先にまとめることができるキャッシングサービスのことで、ローン毎にバラバラの金利や返済日を1つにして返済の負担を軽減することができるメリットがあります。

ちなみにイオン銀行のフリーローンに申し込むためには、イオン銀行の普通預金口座を開設しておく必要がありますので、事前に口座を開設しておくのを忘れないようにしましょう。

③横浜銀行フリーローン

金利 1.9~14.6%
限度額 10~1,000万円
審査 最短翌日

横浜銀行は神奈川県を中心に関東へ展開している銀行で、東京で言えば小田急線の各駅にATMが必ず設置されています。

この銀行のフリーローンは下限金利が低く借入限度額の幅が非常に広いので、まとまった金額の融資に向いています。そのため、他社の借り換えやおまとめローンとしての利用もおすすめです。

④ゆうちょ銀行フリーローン「夢航路」(目的型)

金利 5.5~14.9%
限度額 10~500万円
審査 最短即日

「夢航路」はゆうちょ銀行のフリーローンだと思われがちですが、検索をしてみると実際はスルガ銀行のフリーローンであることがわかります。

ゆうちょ銀行が代行して提供しているこのフリーローンは、「親孝行型」と「目的型」の2種類があります。

目的型はさらに7つのプランに細かく分かれており、そのプラン毎に適用される金利が年5.5~14.9%の間でそれぞれ決まっています。

申し込む前には、希望するプランにどれくらいの金利が適用されるのかを確認してから申し込むようにしましょう。

ネットからゆうちょ銀行のフリーローンへ申し込めば、最短即日審査結果を知ることが可能です。窓口からフリーローン申し込みも可能ですが、窓口申し込みは書類のやり取り等に時間がかかってしまいます。ゆうちょ銀行フリーローンの借り入れにお急ぎの方は、WEB申し込みをおすすめします。

⑤福岡銀行おまとめ・フリーローン(ナイスカバー)

金利 1.9~14.6%
限度額 10~1,000万円
審査 最短翌営業日

福岡銀行は九州を中心に展開している銀行で、九州以外には、山口県・広島県・大阪府・愛知県・東京都にしか支店がありません。ちなみに東京の場合、八重洲にのみ支店があります。

ナイスカバーもおまとめローンとして利用することができるので、九州にお住いの方は利用しやすいことかと思います。

金利は段階に分けて3つに設定されるようになっており、いずれにしてもカードローンよりは低金利で借り入れが可能なのが大きなメリットです。

「ろうきん」という選択肢もある

ここまで銀行のフリーローンをご紹介してきましたが、さらに低金利のフリーローンとして中央労働金庫の「ろうきん無担保フリーローン」を利用するという選択肢もあります。

金利 年5.825~7.5%
借入限度額 1万~500万円
審査 数週間~1ヶ月程度(個人差あり)
利用条件 下記を参照

表の通り、非常に低金利のフリーローンとなっています。

中央労働金庫いわゆる「中央ろうきん」は営利を目的としない福祉金融機関なので、銀行よりも低金利ということもあって安心して利用することができます。

ただし一方、審査など諸々の手続きに時間がかかることを念頭に置いて申し込む必要があります。

ろうきん無担保フリーローンの利用条件

銀行のフリーローンと違って、利用条件が若干厳しいのがろうきんのフリーローンです。

  • ご自宅または勤務先が1都7県(東京都・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県)で安定した収入がある方
  • 満18歳~76歳未満の方(審査申し込み~最終返済時)
  • 現在の勤務先で1年以上勤務されている方(自営業等の方は原則3年以上)
  • 前年度税込みの年収が150万円以上ある方
  • 中央ろうきん所定の保証協会の保証を受けられる方

この利用条件からわかることは、下記の通りです。

未成年も利用することができる

銀行フリーローンは基本的に「満20歳以上」から利用することができますが、ろうきん無担保フリーローンは「満18歳以上」から利用することができるため、未成年の方も申し込みが可能です。

ただし未成年の場合は法定代理人(親権者)の方の同意が必要になるので、1人で申し込んで借り入れというわけにはいかない点に要注意です。

利用用途が決められていないため自由

通常のフリーローンと同様、ろうきんフリーローンも使い道が決められていないので自由に利用することができます。

冠婚葬祭に使っても良し、娯楽に使っても良し、他の銀行からの借り入れを借り換えることもできます。

ただし借り換えを行う場合は、中央ろうきんの団体会員の構成員である必要があるので要注意です。

契約・派遣・パートの方も利用できる

条件をクリアしていれば、正社員の方だけでなく契約社員や派遣社員、パート社員の方も利用することができます。

ろうきん無担保フリーローンについてもっと詳しく知りたい方は、ホームページを閲覧するか、あるいは中央ろうきんの営業所を訪ねて聞いてみましょう。

フリーローン金利比較

フリーローン名 金利 限度額
横浜銀行フリーローン 1.9~14.6% 1000万円
むさしのスーパーフリーローン 5.0~14.0% 1000万円
むさしの女性専用フリーローン「キラリエ」 5.0~14.0% 1000万円
ちばぎんフリーローン クイックパワー<アドバンス> 4.3~14.8% 500万円
トマト・フリーローン「充実生活」 4.8~13.8% 500万円
トマト・借換え専用フリーローン「ひとまとめ」 4.8~13.8% 800万円
りそなプレミアムフリーローン 5.2~6.0% 500万円
スーパーベスト(フリーローン) 12.0%~15.0% 800万円
フリーローン「すきっとライフ」 4.0~14.5% 1000万円

審査をクリアせねば、フリーローンでお金を借り入れることはできません。しかしフリーローンの審査は、一般的な多目的ローンである「カードローン」よりも審査が甘いです。なぜ審査が甘いのか?理由を説明します。

フリーローンは追加借り入れができない

フリーローンの審査基準が甘いのは、「追加借り入れ不可能」という点に尽きます。

カードローンは、限度額までならば何度でも追加借り入れが可能。そしてそのお金の利用意図は基本的に自由です。そのため、お金が必要になるたびにお金の借り入れを行う人が多く、返済も困難になります。当然カードローンでお金を貸し付ける側も、より確実に返済不能に陥らない人のみ、審査に通そうとします。

ですが、上でも述べたようにフリーローンは、追加借り入れ不可能。一度フリーローンでお金を借り入れると、あとはそのお金を返済するのみとなります。そのキャッシングのシンプルさ故、フリーローンの審査基準は甘く設定されているのです。

カードローンの審査に通らない人も、フリーローンの審査に通る確率は十二分にあります。

フリーローンの金利が低い

フリーローンの審査の甘さ、そして返済の容易さを裏付ける要因に「金利の低さ」があります。

そもそも、カードローンの金利がなぜ高めに設定されているかというと、利用者が返済不能になった時、そのリスクを軽減するためです。

フリーローンは返済不能に陥るリスクが低いため、そもそも金利が低いのです。よく「低金利のカードローンを探している」という人がいらっしゃいますが、そういった方は一度、「フリーローンでの借り入れ」を検討してみてはいかがでしょうか。

フリーローンの審査に必要なもの

カードローン同様、フリーローンも審査に必要な条件や書類があります。

カードローンよりも低金利なこともあって、フリーローンの審査に必要なものはほんの少し多いです。

必要な条件

例えば、下記のような例があります

  • 満20歳以上
  • 安定した収入がある方
  • 申込先の口座を持っている方
  • 前年度年収が200万円以上ある方

①年齢

原則として、満20歳以上でなければフリーローンどころかキャッシングを利用することもできません。

年齢の上限は銀行によってバラバラになっており、60最まで、65歳まで、69歳まで、70歳までとさまざまです。ちなみに71歳以上に融資を行っている銀行はありません。

また満20歳以上であっても、銀行によっては「学生の利用不可」「年金のみの年収不可」となっていることもあるので、申込前には必ず一度確認しましょう。

②安定した収入

キャッシングでは共通言語でもある「安定した収入」とは、毎月一定の収入を得ているかどうかを確認しています。

そのため正社員である必要はなく、パートやアルバイトの方も毎月収入があれば申込が可能です。

③口座

フリーローンは銀行が提供していることが多く、申込時にその銀行の普通預金口座が必要になることが多いです。

そのため、申込前に口座開設をしておく必要があります。

④年収

これもフリーローンによってばらばらなのですが、銀行によっては前年度の年収を確認することがあります。

例えば三井住友銀行フリーローンでは、申し込み条件に「前年度年収200万円以上の方」という記述があります。

このような場合は収入証明書も合わせて提出することになることが多いので、最新のものを手元に用意しておきましょう。

必要な書類

「本人確認書類」と「収入証明書類」の2つが求められます。

ただし収入証明書は最初から必要というわけではなく、借入希望額によって必要になります。

必要になる金額はフリーローンによって異なるので、借入希望額が収入証明の必要な金額かどうかは申込前に確認しておきましょう。

本人確認書類

本人確認書類でよく用いられる書類は以下の通りです。

  • 運転免許証
  • パスポート
  • 健康保険証
  • 個人番号カード
  • 住民基本台帳カード(顔写真付き)

上記のいずれか1点が必要になります。

運転免許証をお持ちであればそれが一番手っ取り早いですが、お持ちでない場合は提出可能な本人確認書類がフリーローンに応じて異なるので、これも申込前に確認しておきましょう。

収入証明書類

収入証明書類でよく用いられる書類は以下の通りです。

  • 源泉徴収票
  • 所得証明書
  • 確定申告書
  • 給与明細書

上記のいずれか1点、最新のものが必要になります。

ここまで揃えればあとは申し込むだけです!迷う時間があったらさくっと申し込みましょう。

フリーローンまとめ

フリーローンについてまとめると、以下の通りです。

  • フリーローンはカードローンよりも低金利の金融商品で、まとまった融資に向いている
  • 低金利の銀行フリーローンでおすすめなのは、三井住信銀行、イオン銀行、横浜銀行、ゆうちょ銀行、福岡銀行の5行
  • 審査で必要となる条件と書類を、申込前に用意しておきましょう

いかがでしたでしょうか。

フリーローンは、カードローンと比べると申込前の準備が少し多く感じるかもしれませんが、無担保無保証人のローンなので申し込みやすいことに変わりはありません。

まとまった借り入れを希望されている方は、ぜひ今回おすすめした低金利の銀行フリーローンをホームページで確認してみてください!