生活している上で、少しだけお金が足りないということは多くあります。
そのようなときに、親や兄弟などに借りるのも気が引ける、少額なので家族にバレないように借りたいという人もいるでしょう。
ちょっとだけお金が足りないというときに、便利なのが少額融資です。
この記事ではお金を借りたいけれども不安という人のために、少額融資とはなんなのか、少額融資を利用する場合に注意するポイントはあるのかなど、少額融資について詳しく解説していきます。

生活のなかで少し足りないお金は少額融資で
生活していると、思わぬ出費などがあって公共料金の支払いに少しだけお金が足りない、塾や習い事など子どもの学費関連に払うお金が足りなくなってしまった、などさまざまなケースから生活費が足りなくなるということがあるでしょう。
そんなときに、親や兄弟など頼れる人がいるのならちょっと借りるということも可能ですが、頼れる人がいない、身内からお金を借りてトラブルになったら嫌だというような理由から、借りられない人も多くいます。
けれども、お金が足りなくてピンチ!という場合には、少額融資を利用するという方法があります。
融資というと事業資金などの大きな額を想像する人も多いでしょうが、少額の融資をしている業者もあります。
大きな額はいらない、1万円~10万円ぐらいの借りやすく返しやすい金額を必要としているという場合には、少額融資の利用を検討してみるといいでしょう。
少額融資はATMなどのカードローンがおすすめ
少額融資するには
少額融資といってもどのような業者で借りたらいいのかわからないという人もいるでしょう。
少額融資を受けたいのなら、カードローンを利用するのがおすすめです。
カードローンとは?
カードローンとは、銀行や消費者金融から借り入れすることを言います。
一般的にはローンカードを使って借り入れすることになりますが、カードレスに対応しているカードローンもあります。
カードローンには金利というものが設定されていて、返済する時に利息を払う必要があるのですが、基本的には銀行系カードローンの方が消費者金融系カードローンよりも金利は低めに設定されているので、金利を低くしたいという場合には銀行系カードローンの利用を検討してみましょう。
カードローンの多くは、提携ATMやキャッシュディスペンサーから借り入れするという方式になっていますので、どの地域でも借りやすいのが特徴です。
希望額を少なめにして申し込む
カードローンで少額融資を希望する場合には、カードローンの審査を受けるときに希望額を低めに設定して申し込みましょう。
カードローンの最高限度額は各業者によって違いますが、限度額は10万円単位で設定することができ、借り入れする際には1万円からというところが多くなっています。
中には1,000円単位で借り入れすることができるところもあるので、本当に必要な金額だけを借りることができるでしょう。
少額であれば審査も緩い?
審査とは?
カードローンを利用する場合には、各社の定めた審査を受ける必要があります。
少額であったとしても審査を受ける必要があり、その審査に通らなければカードローンを利用することはできません。
審査基準は?
審査基準は各社公開していませんが、一般的には年収や年齢、勤務先、勤続年数などの属性、信用情報に傷がついていないかといったことを参考にして審査しているとされています。
基本的には、金利が低い方が審査基準は厳しいとされているので、銀行系カードローンの方が審査は厳しくなります。
審査に不安がある場合には、銀行系カードローンよりも審査の甘い消費者金融系カードローンに申し込むといいでしょう。
少額だと審査は甘い?
少額の融資だと審査が甘いのではないかと考える人もいるでしょうが、少額であっても審査が緩くなるということはありません。
希望の借り入れ限度額によって審査基準が甘くなるわけではありませんので注意しましょう。
審査結果によっては、借り入れ限度額に変化があることはありますが、審査自体に影響はほとんどありませんので覚えておいてください。
信用情報に傷がないかチェックしよう
信用情報とは?
カードローンの利用するための審査で重要だとされているのが信用情報です。
信用情報とは、信用情報機関に蓄積されているデータで、他社からの借り入れ状況や返済状況、クレジットカードやカードローンの申し込み状況といった情報が収集されています。
信用情報に問題があるケース
信用情報に傷がついていると、審査に落ちる確率が高まります。
信用情報に傷があるということは、いわゆるブラックリストに入っているということですので、その時点で審査に通らなくなってしまうのです。
クレジットカードやカードローンの返済を遅延や滞納しているという場合には信用情報に登録されてしまいますので、遅延や滞納をしないように気を付けましょう。
また、自己破産などの債務整理をしている場合にも信用情報に記録されます。
事故情報は5年~10年記録され続けますので審査に影響がありますから、心配なら確認しておくといいでしょう。
信用情報をチェックするには
過去に返済の遅延をしたことがあって不安という場合には、信用情報をチェックしてみましょう。
信用情報は信用情報機関に開示請求をすれば見ることが可能です。
パソコンや郵送、窓口から開示請求を行うことができますので、気になるなら請求してみましょう。
基本的には返済状況の欄に「異動」という記載がなければ大丈夫でしょうが、短期間であってもできるだけ返済遅延などをしないようにすることが重要です。
普段から返済を忘れないことを心がけてください。
収入証明書は提出しなくてもOK
収入証明書とは?
カードローンを利用する場合に収入証明書が必要になることもあるのですが、収入証明書とはなんなのでしょうか。
収入証明書とは、その名の通り収入を証明するもので、給与明細書や源泉徴収票、課税証明書といったものになります。
カードローンの利用に収入証明書は必要?
カードローンの利用には、収入証明書が必要になるケースもあります。
消費者金融系のカードローンで収入証明書が必要になるケースは、借り入れ希望額が50万円以上の場合、または他社からの借り入れと合計して100万円以上借りている場合です。
多額の借り入れの場合には、返済能力などをしっかりと確認するために収入証明書の提出を求められますので用意しておきましょう。
少額の場合には不要
このように、50万円を超える比較的高額の融資の場合にのみ収入証明書が必要になります。
ですので、少額融資を希望している場合には収入証明書は不要となるケースがほとんどです。
ですから、収入証明書を用意しておく必要はないでしょう。
専業主婦などでも借り入れ可能
専業主婦の小額融資
収入のない専業主婦でも小額融資を受けることはできるのか悩んでいる人も多いでしょう。
専業主婦の借り入れは厳しくなっていますが、条件次第では借り入れすることが可能です。
消費者金融系は厳しい
専業主婦が借り入れをするには、消費者金融系カードローンでは厳しいとされています。
なぜなら、消費者金融では総量規制という規制があるからなのです。
この総量規制は年収の三分の一以上の貸し付けは出来ないというルールなのですが、専業主婦はそもそも収入が0円なので貸し付けられる金額も0円ということになります。
配偶者貸付という、配偶者の収入によって借り入れすることができる制度もあるのですが、導入している消費者金融はあまりないので、消費者金融での借り入れは難しいのです。
銀行系ならOK
銀行系カードローンは総量規制の対象ではないため、専業主婦でも借り入れできる可能性があります。
中には、専業主婦OKと記載されている銀行カードローンもありますので、そのようなカードローンに申し込んでみるといいでしょう。
また、希望借入額の枠が小さければ審査に通りやすくなる可能もあります。
ですから、希望借入額の枠を小さくして申し込めば、専業主婦や年金受給者といった労働収入がない人であっても借り入れできる可能性が高まるのです。
限度額は最低でも10万円から
実際に借り入れする金額と借り入れ限度額は違います。
1万円しか必要ではないからといって、借り入れ限度額を1万円に設定することはできません。
一般的に、借り入れ限度額の最低金額は10万円からとなっています。
ですので、1万円借りたいという場合でも借り入れ限度額は10万円が設定されることになります。
限度額が10万円だからといって、10万円を借りなければならないというわけではありません。
あくまでも、借り入れできる金額が10万円ということですので、その中で必要な金額だけを借りるように心がけましょう。
限度額がまだあるからと、余計なお金を借りてしまうと返済に困ってしまうということもあるので、自分が必要な金額をしっかりと把握して借り入れすることが重要です。
少額融資のデメリット
生活に必要な金額だけ借り入れすることができるので、返済しやすいというメリットがある少額融資ですが、デメリットもあります。
少額融資のデメリットは何と言ってもその金利でしょう。
少額融資だと金利が高くなるというのが最大のデメリットになります。
基本的に、借り入れ額が少なければ少ないほど、金利は高くなります。
逆に借り入れ額が多くなればその金利は低くなり、払うべき利息が少なくなるのです。
少額融資の場合には最高金利が適用されることになりますので、長く借りていると支払う利息が多くなってしまうので気を付けましょう。
しかし、利息が低くなるからと、多くの金額を借りるのはよくありません。
必要ない金額を借りてしまうと返済に困ってしまう可能性も高いので、あくまでも自分が必要な金額を借りて、早めに返すということを徹底するのが大切です。
ブラックでも借りられるって大丈夫?
ブラックでも借り入れできるのか?
前述したように、カードローンを利用するためには審査を受ける必要があり、この時に信用情報に傷がついている、つまりブラックリスト入りしていると審査に通ることはできません。
ブラックだと借り入れできないというのが基本なのですが、中にはブラックでもOKというような企業もあります。
このような企業は安全なのでしょうか。
ブラックOKは安全?
ブラックだけれどもどうしてもお金が必要という人もいるでしょう。
そのような人は、ブラックでも貸し付けできるというようなことを謳っている企業に目を引かれがちです。
しかし、しっかりとした金融業者ならブラックの場合は借り入れできないというのが基本なので、ブラックOKという触れ込みの業者は安全でないケースも多くなっています。
闇金や悪徳業者であるケースが多い
ブラックOKという触れ込みの業者は、闇金や悪徳業者であるケースが多いです。
闇金や悪徳業者はとにかく人を集めてお金を借りさせることが目的ですから、まっとうな業者では借りることができないブラックの人に目をつけるのです。
このような業者で借りてしまうと、法外な金利で貸し付けをしてきたり支払えなくなったら厳しい取り立てをしてきたりと、あとあと大変なトラブルになることも多くあります。
基本的にはブラックリスト入りしている場合には、カードローンを利用することは難しくなっていますので、ブラックOKというような触れ込みに騙されないようにしましょう。
少額の場合もできるだけ大手で借りる
カードローンを安全に利用するためには、少額であってもできるだけ大手の消費者金融や銀行などで借り入れすることが重要になります。
前述したように、ブラックOKと記載してあるようなあまり聞いたことのない金融業者だと、法外な金利を取る悪徳業者だったり闇金だったりということがあるのです。
このような業者で借りてしまうとトラブルのもとになります。
銀行なら問題はありませんが、消費者金融で借りるのであれば名前を聞いたことがある大手の消費者金融を選ぶようにすると安心でしょう。
大手でなくても、中小の地域密着の消費者金融などもあります。
インターネットで口コミや評判、サイトなどを調べてみて安全な消費者金融かどうか調べてみるなども重要になります。
少額融資でも返済は油断しない
少額だからすぐに返済することができる、と甘く見ずに少額であってもしっかりと信頼できる金融業者を選ぶようにしてください。
また、希望額は小さくして審査を受ける、必要な分だけ借り入れをするということが賢い借り方になります。
余計なお金を借りないことが重要ですから、自分が必要としている金額だけを借りてしっかりと返済していきましょう。
すぐに返済可能なら利息無しで借入も
利息は必ず支払う?
カードローンに限らず、リボ払いなどでも利息を払うことが必要になりますが、利息は絶対に支払わなければいけないのでしょうか。
利息なしでお得に借り入れすることができないのか、見ていきましょう。
基本的には必要
利息はお金を借りたのなら、基本的には支払う必要が生じるものです。
利息とは、お金を貸してもらったことに対するレンタル料のようなものであり、この利息があることで金融業者は儲けることができます。
金融業者も商売ですから、お金を貸してその金額だけを返してもらったのでは商売にはなりません。
ですので、基本的には利息は支払う必要があります。
無利息サービスがある場合も
基本的には利息を支払う必要があるのですが、消費者金融によっては無利息サービスを展開していることもあります。
無利息サービスとは、契約から30日間は利息がかからないというサービスです。
給料日まで借りておきたい、1週間後には返せるというような短期間の借り入れなら利息なしで借り入れすることも可能になります。
ただし、無利息サービスの多くは初めてその消費者金融と契約するという時に適用されます。
2回目からの借り入れには適用されませんので、気を付けてください。
大手の消費者金融ではアコムやアイフル、プロミス、ノーローンなどが無利息サービスを展開していますので、参考にしてみてください。
借金をしている自覚はしっかりと持つ
数万円といった少額の借り入れだと、借金をしているという自覚がない人も多くいます。
しかし、少額であっても借金は借金です。
自分はお金を借りているんだという意識をしっかりと持ちましょう。
借金をしているという意識が薄いと、少額の借り入れを何度も繰り返したり借り入れ額が大きくなったりということが考えられます。
また、複数社から借り入れを繰り返して返済が困難になり借金地獄に陥ってしまうということも考えられるのです。
このような事態を避けるために、少額であっても借金だということを強く意識して、計画的に借り入れ・返済をするなど賢く利用していくようにしてください。