キャッシングを利用する時、重要になるのがどういった支払い方法で返済していくのかということです。
支払方法には分割払いや一括払いなど様々な方法がありますが、良く利用されているのがリボ払いです。
もしリボ払いを利用するなら、どういった特徴がある支払方法なのか詳しく知っておいた方が良いでしょう。
今回はリボ払いの特徴や、どんなメリットやデメリットがあるのか詳しく紹介していきます。
今回の記事を読み、自分が本当にリボ払いを利用するべきなのかどうか考えてみてください。
キャッシングのリボ払いとは?
クレジットカードにはキャッシング枠があり、これを使うことでキャッシングを利用することができます。
キャッシングのリボ払いというのは、このキャッシング枠を利用しリボ払いで返済することを指します。
リボ払いというのは返済方法の1つで、毎月一定額を支払えば良いので気軽に返済できて便利です。
例えばリボ払いを選択肢、設定額を1万円にしておけば利用額に関わらず、毎月1万円ずつ返済することができます。
ちょっとキャッシング枠を使いすぎてしまって、返済が追いつかないかもしれない。
そんな時に良く利用されている支払方法です。
他にもリボ払いには様々なメリットがあります。
今回の記事でも詳しく紹介していますので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
分割払いとの違いって?
キャッシングの返済方法というと、分割払いのイメージが強いという方もいるでしょう。
リボ払いと分割払いって何が違うのか、気になっている方も多いかもしれません。
分割払いというのは支払い回数が決まっていて、その回数で分割して返済していく方法です。
一方リボ払いは支払い回数ではなく、支払額が固定になっています。
分割払いの場合は、5回と決められていれば5回で返済が完了しますが、リボ払いは設定額によって何回で支払うかが変わります。
例えば10万円を返済するのに、毎月5000円ずつリボ払いで返済していくと、20回の返済が必要になるというわけです。
分割払いと違って、回数が決められていないので、返済期間が長引きやすいというのは知っておいた方が良いですね。
リボ払いの4つの返済パターン
リボ払いの中でも、返済方式にはいくつかの種類があります。
どれを選ぶかによって、返済方法も変わってくるのでしっかり把握しておきましょう。
どんな返済パターンがある?
リボ払いには、大きく分けると4つの返済方式があります。
- 元利定額リボルビング
- 元金定額リボルビング
- 元利定率リボルビング
- 元金定率リボルビング
上記の4つです。
では、それぞれがどういった返済方式なのか詳しく見ていきましょう。
元利定額リボルビングとは?
まず元利定額リボルビングですが、これは簡単に言うと元利を定額で支払うという返済方式です。
元利というのは、元金と利息を合わせたもの。
元利で支払うということは、元金と利息を一緒に払っているというわけです。
例えば毎月1万円返済していたとします。
元利定額リボルビングの場合は、この1万円の中に利息も含まれています。
設定額に支払わなければならないものが全て含まれているので、分かりやすいのが良いですね。
元金定額リボルビングとは?
元金定額リボルビング払いは、設定額とは別に利子も支払うというものです。
元金定額リボルビングの場合、いくら設定額を1万円にしていたとしても、それ以外に利子も払わなければならないので注意してください。
元利定額リボルビングに比べると、同じ設定額にしていても毎月の支払額は多くなるので、返済スピードが速くなるという特徴があります。
元利定率リボルビングとは?
元利定率リボルビングは、借入れた金額に対して一定の割合を毎月返済するという方法です。
「借入金×一定率」で計算されたものが返済金になります。
定額リボルビングとの違いは、毎月の返済額が変わるという点です。
返済するたびに借入金は減っていくため、最初は返済額が多いですが、返済を続けていると徐々に返す金額が減っていきます。
元金定率リボルビングとは?
元金定率リボルビングは、元利定率リボルビングと同じように借入金に対して一定率の割合を毎月払うというものです。
しかし、利息が含まれていないという点が、元利定率リボルビングとは違います。
計算式としては、「借入金×一定率+利息」ということになります。
毎月発生する利息がわかる計算方法
キャッシングを返済する場合、借りた分だけ返せば良いというわけではありません。
必ず利息が発生し、それを合わせて返済する必要があります。
どの程度利息がついているのかしっかり把握し返済計画を立てることが大切ですよ。
利息はどうやって計算すれば良い?
利息がどの程度つくかは、年率によって変わります。
計算式は「借入残高×年率÷365日×30日」です。
もし借入残高20万円あって、年率18%で借り入れしていたとすると、「20万円×18%÷365日×30日=2959円」となります。
元金と合わせて、この2959円も支払わなければならないので注意してくださいね。
自分が現在どの程度の利息を払わなければならないのか計算しておくと、より正確な返済計画が立てられるでしょう。
キャッシングリボ払いのメリット
キャッシングの支払方法は会社によって変わります。
リボ払いに対応している会社も多いので、利用する時はまずどういったメリットがあるのか把握しておくと良いでしょう。
メリットの多いリボ払い
リボ払いは支払う額が一定なので、返済がしやすいというメリットがあります。
無理なく支払い続けられるのは嬉しいポイントですよね。
また、借入額が増えても返済額は変わらないというのも特徴の一つです。
返済額が変わらないということは、多く借入れした時も返済に困りません。
返済計画が立てやすいというのもメリットでしょう。
毎月返済額が変わると計算も大変ですよね。
将来を見越してどうやって返済するかを考える時、返済額が決まっていると計算がしやすくなります。
家計の管理がしやすくなるというのは、キャッシングを利用する上で大きなメリットです。
キャッシングリボ払いをするデメリット
メリットの多いリボ払いですが、もちろんデメリットも存在します。
デメリットもしっかりと把握した上で利用するようにしましょう。
リボ払いにはどんなデメリットがある?
まず注目したいデメリットが利息が高くなりやすいということです。
リボ払いは無理なく返済ができる支払方法ですが、その分返済期間はどうしても長くなりがち。
返済が長引けば長引く程、支払う利息は多くなってしまいます。
また、リボ払いを利用していてよくあるのが、借金をしているという自覚を持ちにくいということです。
どんなに借入をしても毎月返済する額は一定だと、どうしても借金をしているという危機感がなくなってしまいます。
なかなか返済が終わらず、借金を繰り返してしまうことがないように気をつけてくださいね。
リボ払いをしていると、返済が追いつかずキャッシング枠がいっぱいになってしまうということもあります。
こうなるとショッピングに使いにくくなるというデメリットがあります。
キャッシング枠がいっぱいの状態で、多くのショッピング枠を利用してしまうと、カード会社からチェックされる可能性があるからです。
キャッシング枠をたくさん使っているとカード会社からマークされる
キャッシング枠を使い切っているということは、お金に困っている人ではないかという印象を与えてしまいます。
その状態でショッピング枠をたくさん利用すると、現金化目的で使っているのではないかと疑われてしまうというわけです。
現金化というのは、ショッピング枠を使って買い物をして、それをどこかに売り現金に換えるというものです。
これは利用規約に違反する行為なので、カード会社も厳しくチェックしています。
キャッシング枠がいっぱいになってしまったという方は、ショッピングで利用する時に注意して使う必要があるでしょう。
キャッシングのリボ払いの支払い手段
リボ払いはどんな支払い方法になっているのか詳しく見ていきましょう。
締め日と引き落とし日がある
キャッシングリボ払いは、毎月の引き落としが基本です。
締め日と引き落とし日が決まっていて、締め日時点で計算された額を引き落とし日に支払います。
締め日と引き落とし日は固定ですが、いつになるかはカード会社やクレジットカードの種類によって変わります。
カードを契約する前に、公式ページや問い合わせなどでしっかり確認しておきましょう。
引き落とし日に口座にお金が入っていないと、支払いが延滞してしまいます。
支払いが遅れるということは、カード会社からの信用を無くしてしまうということです。
引き落とし日は必ずチェックして、余裕を持って入金しておくようにしましょう。
リボ払いの毎月の支払い額はいくらになる?
リボ払いにすると毎月いくらずつ払うことになるかですが、支払い方式の種類や借り入れ残高によって変わるため、いくらとは言えません。
カード会社によって変わりますが、5000円などの低い金額に設定されていることが多いですね。
正確な金額は、カード会社によって異なるので確認しておきましょう。
また、よく勘違いされがちなのですが、5000円に設定されているからといって、必ずしも5000円払えば良いというわけではありません。
5000円以外に利息を払わなければならない場合もあります。
5000円に利息が含まれているかいないかは、支払い方式で変わります。
自分が利用しているリボ払いがどのタイプかをしっかり把握して、支払額を間違えないようにしましょう。
キャッシングリボ払い変更サービスとは?
どういった方法でキャッシングを支払いをするか、変更できるサービスもあります。
最初は1回払いで支払っていたものを、途中からリボ払いに変更できるということです。
今までは1回払いで払っていたけれど、借入額が増えて返済が厳しくなってしまったという時は、返済がしやすいリボ払いに変更してみるのも良いでしょう。
ただし、全てのカードで支払方法を後から変更できるわけではないので注意してください。
カード会社やクレジットカードの種類によって、変更できるものとそうでないものがあります。
もし後々支払い方法を変更したいと考えているなら、申し込みをする前に変更ができるか確認しておく必要があります。
返済をしやすくするために、様々な支払方法に対応したカードを選ぶというのも一つのポイントですよ。
リボ払いには変更期間がある
ちょっと返済が厳しくなったから、支払い方法を変更しようかなと考えることってありますよね。
しかし、支払い方法の変更というのは、したいと思ったときにすぐできるわけではありません。
変更可能な期間や受付の制限が設けられているからです。
例えば支払日の1週間前までという期限が設けられていた場合、それを過ぎてしまうと翌月の支払いからの適応になってしまいます。
今月は返済が難しそうだけど、後で支払い方法を変えれば良いやと軽く考えていると痛い目をみてしまいますよ。
変更可能期間はカード会社によって変わるので、自分が利用している会社の変更期間はいつまでなのかしっかり調べておきましょう。
いざという時に困らないためにも、期間や受付期限を守って申し込みをしてくださいね。
リボ払いの落とし穴とは一体?
便利なリボ払いですが、そこには落とし穴も潜んでいます。
いくら支払いが楽だからといって、それを分からずに利用を続けるのは危険です。
リボ払いにはこんな落とし穴が!
リボ払いの特徴は、どんなに借入をしていても月々の支払額が少なく済むということでしょね。
家計への負担が大きくなく、返済が楽というイメージを持ちやすいですが、長期的に見るとそうとは言い切れません。
返済が長期化すればする程、返済しなければならない総額は増えてしまいます。
それは、利息を長期間払い続けなければならないからです。
一見それほど多くなさそうに見える利息も、払い続けているといつのまにか膨大な額になっていることも。
返済が長期化してしまう場合、他の支払方法よりも損してしまうことが多いです。
もし現在リボ払いをしているという方は、一度冷静にどのくらい利息がかかっているのか計算してみてください。
しっかりとした数字で見ることで、どの程度損しているのかはっきり分かります。
リボ払いの良い所ばかりを見るのではなく、どれだけ損をしているのかしっかり自覚することが大切です。
リボ払いをやめたいときの対策
今現在リボ払いをしていて、他の支払い方法に変更したいと考えている方もいるでしょう。
確かにリボ払いは場合によっては損してしまう可能性もあります。
しかし、リボ払いでの返済に慣れていると、なかなか他の支払い方法に変えるのって難しいですよね。
では、リボ払いをやめたい時、どういった対策をしておけば良いのか見ていきましょう。
いかにお金を返済に回すかが重要
毎月少ない額の返済で済むリボ払い。
これに慣れてしまうと、いきなり返済額を増やすのって難しいですよね。
他の支払い方法に乗り換えるために重要なのは、どのようなお金が返済に回せるかをしっかり考えることです。
貯金を返済に回す
リボ払いから乗り換える方法として効果的なのが貯金を返済に回すことです。
キャッシングを利用している人の中には、返済をしつつも将来のことを考えてしっかり貯金しているという人もいるでしょう。
貯金しておけばいざという時に安心ですよね。
せっかくした貯金を返済に回してしまうのは、勿体無いと感じる人もいるかもしれません。
しかし、リボ払いを長く続けていると利息が増え、長期的に見るとそっちの方が勿体無いという場合もあります。
貯金を使って一気に返済して、借入を無くしておいた方が結果的にお得ということも多いですよ。
ボーナスを返済に充てて借入額を減らそう
リボ払いというのは、返済が長引けば長引く程損しやすい支払い方法です。
リボ払いのループから抜け出すためには、なるべく早く返済を終わらせることが重要になります。
そのために効果的なのが、ボーナスや臨時収入を返済に充てる方法です。
お金がある時にできるだけ返済しておけば、返済期間を短くすることができます。
特にリボ払いの場合、毎月の支払い額が少ないため、返済期間が長くなりがちです。
定期的に一気に返済しておかないと、いつになっても返済が終わりません。
まずは返済を終わらせることを考えて、ボーナスなどはなるべく返済に充てるように心がけましょう。
毎月の返済額を大きくしよう
5000円など、小額の設定ができるリボ払い。
返済額は少ない方が楽なので、とりあえず少なく設定しているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、これではなかなか返済が終わりません。
毎月5000円払えばいくら借入れても返済額は変わらないので、ついつい必要以上に借入してしまうという人も多いでしょう。
これでは、リボ払いをやめることはできません。
本気でリボ払いをやめたいと考えているなら、毎月の返済額を大きくしてみましょう。
返済額を増やせば、当然完済するまでの期間が短くなります。
月々の負担は増えてしまいますが、無駄に利息を払い続けるよりはよっぽど効率的です。
返済額を大きくしすぎて、返済が滞るようなことがあっては元も子もないので、無理のない範囲で返済額を見直してみてください。
おすすめの支払い方法は何?
クレジットカードの支払い方法はリボ払いだけではありません。
他にも色々な支払い方法があるので、自分に合った返済方法はないか探してみましょう。
リボ払い以外にどんな支払い方法がある?
クレジットカードには、リボ払い以外に一括払いや分割払いなどの支払方法があります。
どういった利点があるのか、詳しく見ていきましょう。
利息を減らしたいなら一括払い
一括払いの最大のメリットと言えば、利息の負担を減らせるということでしょう。
借りたお金を返す時に、利息を払うのは当然の義務です。
しかし、利息の負担は大きいのでなるべく小額で抑えたいですよね。
一括払いなら、複数回に分けて返済するよりも借入期間が短くなるので、利息が少なく済みます。
同じ金利で同じ額借入していたとしても、分割払いと一括払いでは利息に大きな差ができます。
少しでも返済額を減らすために、一括払いできるようなら思い切って一括返済してみましょう。
2回払いの利点は?
一括払いはどうしても無理ということもあるでしょう。
そういう時は2回払いを利用するのもおすすめです。
2回払いはその名の通り、2回に分けて借入を返済する支払い方法です。
2回に分けての返済なら一括払いよりも負担は減りますし、リボ払いや分割払いよりも返済期間は短いので利息もそれほど大きくなりません。
一括払いするには少しお金が足りない、そういう時に利用すると良いでしょう。
分割払いで支払い回数を最小限に抑える
分割払いは、支払い回数を自分で設定する支払い方法です。
リボ払いとは違って、返済回数を固定することができるので、無駄に返済期間が延びてしまうという心配がありません。
自分が返済できる最小限の回数に抑えれば、余計な利息を払うこともなくなりますよ。
ボーナス一括払いで返済期間を短くしよう!
クレジットカードのキャッシングには、基本的にボーナス一括払いはありません。
しかし、ボーナスが入った時に支払方法を一括払いに変更することで、一気に返済することは可能です。
この方法で返済期間を短くすることができるので、支払い総額を少なくできますよ。
リボ払いをするのは本当に必要なときのみ!
リボ払いの良い所や悪い所などを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
リボ払いは毎月の支払いがしやすいのですが、デメリットや危険性もあります。
大切なのは、本当に必要な時のみに利用するということですね。
どうしてもまとまった借入が必要で、少しずつしか返すことができない、そういう時だけリボ払いを利用すると良いでしょう。
リボ払いは利息が膨らみやすいので、できる限り他の支払方法を優先するようにしてください。
また、現在リボ払いをしているなら、そこから抜け出すために色々な対策を考えることも重要でしょう。
今回紹介した記事を参考に、どうすればリボ払いから抜け出せるか、一度じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。