住宅購入資金を借り入れるためのローンが、住宅ローンです。
住宅ローンもローンサービスということは、借り入れ前に審査をクリアしなくてはなりません。
審査が心配な方も、事前審査に落ちてしまった方も、住宅ローンの審査基準を知っておけば、住宅ローン審査通過率を上げることができるはずです。
住宅ローンの審査についてもっと詳しく知りたい方は、今回の情報を参考にしてください。
住宅ローンの審査基準は?
詳細な住宅ローン審査基準は公開されておらず、また銀行など金融機関によって審査基準が多少異なります。
ですが、住宅ローンの審査に通過した人、また逆に審査に落ちてしまった人の傾向から、住宅ローンの審査基準の目測を立てることができます。
他ローン審査基準とは少し異なる住宅ローンの審査基準について、少し調べてみましょう。
年齢
返済期間がとても長くなる住宅ローン。
住宅ローン加入時と、住宅ローン完済時期の年齢が、とても重要な審査基準となります。
多くの銀行、金融機関で、完済時の年齢を80歳としています。完済時期の年齢80ということは、加入時の年齢が50歳の方は30年以内に完済できる返済計画を立てなくてはなりません。
子供や孫が住宅ローンを引続ぐ、親子リレーローンもあります。
健康状態
多くの住宅ローンで、団体信用生命保険加入が借入条件となります。
団体信用生命保険、通称団信は、健康状態によっては加入できないことがあります。つまり、団信に加入できない程度の健康状態では、住宅ローンでの借り入れを行うことができないのです。
団信への加入が任意なフラット35ならば、健康状態に関わらず借り入れを行うことができるかもしれません。
担保価値
住宅ローンは基本的に、これから完成する家を担保に借り入れるローンです。
担保に入れる価値の低い住宅では審査に落ちてしまうかもしれません。担保にする建物の面積や仕様をあらかじめ確認しておきましょう。
年収
ローンの審査において年収は外せない条件です。
絶対にクリアしなくてはならない「下限年収」が設定されていて、この条件をクリアしないと審査すらされません。
下限年収クリアに自信のない方は、都市銀行の住宅ローンではなく地方銀行の住宅ローン審査に申し込んでください。
勤続年数
住宅ローン返済のためには、継続して安定した収入が必要となります。
そのため、勤めている会社の経営状態や、その会社に何年勤めているかは、かなり重要な審査基準となります。
借入状況
現在他の金融機関からお金を借りていると、その記録によって「返済能力が低い」と判断されかねません。
マイカーローンなどで月の返済額が増えることにより、住宅ローンで借り入れることができる限度額も下がってしまいます。
審査が厳しくなるというよりは、住宅ローンで借り入れることができる限度額が下がってしまう要因となるのです。
融資限度額
審査に落ちるというよりも、審査結果で変動するのが「融資限度額」です。
審査では個人の返済能力を調べられることで、その返済能力に見合った融資限度額が設定されます。
高い返済能力には高い借入限度額を。返済能力の低い人は、それに見合った低い融資限度額が割り当てられます。
一発で住宅ローン審査落ちになる条件
審査に不利になるどころか、この条件があると一発で住宅ローン審査に落ちてしまう。
そんな「住宅ローン審査で不利に働く条件」も知っておきましょう。。
CICに「異動」の記録がある
住宅ローン審査で重要視されるのが、信用情報機関「CIC」の記録。
CICに記録されるのは主に、クレジットカードの利用記録です。CICに異動が残っているというのは簡単に言えば、「ブラックリスト入り」を指します。
再三の「利用代金支払い請求の無視」などがブラックリスト入りの条件です。
JICC、全国銀行個人信用情報センターに返済遅延トラブルなどが残っている
住宅ローン審査において、信用情報に記録されている「返済遅延」「債務整理」などのトラブルの記録はかなり痛いです。
返済遅延などを起こしているということは、金融のリテラシーが低いと判断されてしまう要因になります。
消費者金融のカードローン、銀行カードローンの返済記録に自信のない方は、それぞれの信用情報機関に「信用情報開示請求」を出しておきましょう。
信用情報に不利な記録があると、都市銀行の住宅ローンなど、審査の厳しい住宅ローンを利用するのが難しいでしょう。
まとめ
住宅ローンも他のローンと同じく、審査をクリアしないことには借り入れることができません。
住宅ローンと、消費者金融などのカードローンの審査基準にはどんな違いがあるのか? それらの情報が気になる方は、「他社借り入れは審査結果に影響するのか?」のページを参考にしてください。