消費者金融の数は数は多く、それぞれ金利設定やサービス内容が異なります。
すべての消費者金融に共通しているのは、消費者金融の設定した審査基準をクリアしないことには、その消費者金融のカードローンを利用することはできないということ。
しかし消費者金融各社は、「自社カードローンの審査基準」を公開していません。どんな条件で審査され、どんな人が消費者金融の審査に通るのか。そして逆に、どんな条件の持ち主が消費者金融の審査に落ちるのか。そして「審査の甘い消費者金融」は存在するのか。
今回は、消費者金融の審査にかなり詳しいと自負する私がお話していきたいと思います。
今回話した以外のキャッシング審査についての話題を知りたい方は、「あなたがキャッシング審査に通らない5つの理由とこれからの対策」を読んでみてください。
大手消費者金融を紹介
アコム
金利 | 年3.0~18.0% |
限度額 | 1万~800万円 |
審査通過率 | 47.6%(2017年7月) |
アコムの「新規貸付率」は私の知る限り消費者金融業界全体でもっとも高く、2016年12月時点で「48.5%」もあります。
中には「え?半分も審査に通らないの?」と思う方もいるかもしれませんが、逆に「全ての申し込みのおよそ半分も審査に通る」と考えるとすごい高い審査通過率です。
大手消費者金融で審査スピードも高いので、初めての借り入れにも向いています。
アイフル
金利 | 年4.5~18.0% |
限度額 | 1万~500万円 |
審査通過率 | 47.3%(2017年7月) |
次に高い審査通過率をもっているのがアイフルです。アイフルは2016年11月時点で「46.4%」の成約率があり、アコムよりほんの少し低いくらいです。
他社と比較すると、アイフルのキャッシングは「レディースローン」に力を入れています。もし女性でお金の借り入れを検討されている方がいれば、一度アイフルのホームページを見て頂きたいと思います。
プロミス
金利 | 年4.5~17.8% |
限度額 | 1万~500万円 |
審査通過率 | 46.0%(2017年7月) |
3番目はプロミスです。2016年11月時点で「43.5%」の成約率があります。アコム・アイフルと比較すると若干成約率は下がったように見えますが、それでも消費者金融業界ではトップクラスの審査通過率を持っています。
上記の表を比較すればわかる通り、プロミスは上限金利が「年17.8%」となっていて他社よりほんの少し低いです。これが審査の通りやすさに若干影響していると考えられます。
それを差し引いても審査のスピードはとても早く、自動契約機の設置台数も約1,000台もあるので申し込みやすい消費者金融と言えます。
審査のスピードで消費者金融比較
- ノーローン
- レイク
- SMBCモビット
審査のスピードが早ければ早いほど、即日融資を受けやすくなります。お急ぎの方にとっては、藁にも縋る思いで頼りたい消費者金融というわけですね。
全体的に消費者金融の方が銀行よりも審査スピードが早いですが、銀行カードローンの中にも即日でキャッシングを利用することができるところもあります。
ノーローン
金利 | 年4.9~18.0% |
限度額 | 10万~300万円 |
審査スピード | 最短20分審査 |
消費者金融業界では「最短30分審査」がもっとも早いとされてきたのですが、なんとノーローンはそれを上回る「最短20分審査」が可能です。ノーローンは新生銀行の消費者金融で、レイクと同じグループです。
インターネットからの申し込みだけでなく、レイクの自動契約機を利用して申し込むことも出来るので比較的簡単に申し込むことができます。
SMBCモビット
金利 | 年3.0~18.0% |
限度額 | 1万~800万円 |
強み | WEB完結キャッシング |
消費者金融の中でも勢いのある「SMBCモビット」。以前は三菱UFJ銀行グループでしたが、現在はSMBCグループの消費者金融です。たまに「銀行系」という表記があって銀行カードローンと混同されてしまいがちですが、大手消費者金融です。
ノンバンクカードローンランキングNo.1の実力
SMBCモビットは、「2016年オリコン日本顧客満足度ランキング ノンバンクカードローン第1位」となる実力がある消費者金融です(ノンバンクカードローンとは、要するに消費者金融系カードローンのことを言います)。
このランキングでは11個の評価項目があり、SMBCモビットはそのうち6項目で第1位となっています。6項目は下記の通りで、SMBCモビットは借り入れ・審査・返済といった一連の手続きが他社よりも利用しやすく、非常に優れていることがわかりますね。
- 借入条件
- 借り入れのしやすさ
- 申込み手続き
- 審査
- 返済のしやすさ
- セキュリティ
電話での在籍確認なし?独自のWeb完結申し込み
大手消費者金融であれば基本的に「Web完結申し込み」を行うことができますが、在籍確認に関しては申込者の勤務先へ電話で確認をするようになっています。
しかしSMBCモビットのWeb完結申込は、電話連絡をなしにする相談にも乗ってくれます。下記の条件を満たしていない場合は通常のカード申込になってしまいますが、少し準備すれば簡単です。
- 「三井住友銀行」または「三菱UFJ銀行」か「みずほ銀行」の普通預金口座
- 本人確認書類の写し(いずれか1点):「運転免許証」または「パスポート」
- 収入証明書類の写し(いずれか1点):「源泉徴収票」「税額通知書」「所得証明書」「確定申告書」「給与明細書(直近2か月分)」/li>
- 勤務先確認書類の写し(いずれか1点):「健康保険証」「給与明細書(※必須)」
※収入証明書類で給与明細書以外を提出する場合は、勤務先確認書類で給与明細書の提出が必須になります。
逆に言えば2か月分の給与明細書を用意する方が、収入証明書類と勤務先確認書類を別々で用意するという工程を1つ省けるのでおすすめです。
2019年9月現在提携ATMは約140,000台
カードローンを利用する際はATMでの取引が基本になるので、提携ATM台数が多いほどキャッシングを利用できる範囲が広がることになります。
その点、SMBCモビットは提携ATM台数が約140,000台もある※(2019年9月現在)ので、日本全国どこへ行って借り入れには困らないと言っても過言ではないでしょう。同じ大手の「アコム」のATM台数が約65,000台なので、SMBCモビットはその約2倍もの提携ATMがあるということになります。
ちなみに、三井住友銀行ATMを利用すればATM手数料無料で利用することができます。それ以外は、取引する金額に応じて108円または216円の手数料がかかるので、借り入れを頻繁にするのには気をつけましょう。
レイク
金利 | 年4.5~18.0% |
限度額 | 1万~500万円 |
強み | 無利息期間が2種類ある。 初めての借り入れで、 30日間無利息、 または5万円以下の借り入れに、180日間無利息 |
以前はレイクも消費者金融の1社でしたが、新生銀行に丸ごと吸収されて現在では同行のカードローン部門として営業しています。
銀行カードローンの中でも高い審査通過率
基本的に、消費者金融の方が銀行よりも審査通過率(=成約率)が高いです。これは単純に金利差で審査の難しさが変わるからです。
ただ、レイクの金利や借入限度額は消費者金融とほぼ同じです。そのため下記の最新データ(2016年12月時点)の通り、銀行カードローンの中では審査通過率が高めです。
- レイク:35.5%
- アコム:48.5%
- プロミス:41.0%
業界唯一の2種類の無利息サービス
レイクには、初めての利用者が借り入れをする際に無利息サービスを提供しています。
アイフル・アコム・プロミス等「30日間の無利息サービス」を提供しているところは多いのですが、レイクでは「30日間」と「180日間」のどちらかを選ぶことができます。
180日間の方は「借入額5万円まで無利息」という制限がありますが、キャッシングを利用する期間や借りる金額にあわせて使い分けられるのがレイクの一番のメリットと言えます。
業界No.1の審査通過率
アコムといえば、その審査通過率の高さをご説明しておかなければいけません。先ほどご紹介したように、アコムの審査通過率(アコムでは「新規貸付率」)は2016年12月時点で「48.5%」あります。
つまり審査へ申し込んだ約半数が、アコムのカードローンを利用することができているというわけです。実際には借り入れ条件を満たしていない状況で申し込んでいる人もいるので、体感的にはもっと高くなります。
最短30分審査!即日融資が可能
大手消費者金融は軒並み審査が早いですが、CMでも審査の早さを強調しているようにアコムは「スピード」に力を入れています。最短30分で審査結果がわかるので、急いでいても安心です。
ただ、Web申し込みで振込融資を即日してもらうためには、その日の14時までに審査結果がわかっているように逆算して申し込まなければいけません。
もしそれが難しいようであれば、申し込みをWebで行い自動契約機でカードローン契約をするのが一番早いです。
学生も申し込みやすい
アコムに限った話ではありませんが、消費者金融のキャッシングは「20歳以上」かつ「安定した収入」があれば誰でも申し込むことができます。そのため、学生も利用することができます。
審査通過率が高いので、学生も他社よりは審査に通りやすいことがわかります。返済能力がないと判断されては借りることができないので、目安として6ヶ月以上アルバイトを継続してから申し込むと審査に通りやすくなりますよ。
中小消費者金融の審査は甘い
とはいえ、大手消費者金融は都市銀行と提携しているところが多く、必然的に審査基準が厳しめになります。
審査基準が厳しめということは、大手消費者金融の審査に落ちてしまう人も、それなりの割合存在するということですよね。そうした審査に落ちてしまった人におすすめなのは、中小消費者金融の審査を受け直すことです。
中小消費者金融の審査基準は、大手消費者金融と違い、銀行から制限を受けない独自の設定です。
大手の審査に落ちてしまったとしても、中小消費者金融の審査に通るという可能性は、十分すぎるほどあるのです。
ライフティ
金利 | 8.0~18.0% |
限度額 | 500万円 |
審査時間 | 一週間程度 |
まずおすすめしたい中小消費者金融は、新宿の歌舞伎町に本社を構える消費者金融、「ライフティ」です。
ライフティの審査基準は柔軟で、ライフティの審査について詳しい人に言わせれば、「信用情報に問題さえなければ、ライフティの審査に通る」と言われているほどです。
ですが、審査と融資に多くの時間がかかってしまうことに注意せねばならず、即日審査や即日融資を希望している方の希望に添えないのがライフティの難点です。
ですが審査の甘さは折り紙つき。他社の審査に落ちてしまって悩んでいる方には、ぜひおすすめしたい消費者金融です。
アロー
金利 | 15.00~19.94% |
限度額 | 200万円 |
審査時間 | 一週間程度 |
愛知の中小消費者金融、「アロー」も審査が甘いと評判の会社です。
最高限度額設定が低めで、金利設定も高めなアローのキャッシング。この設定を見ると、「借りにくそうだな…」と思ってしまう方も多いことでしょう。
しかし!アローのキャッシングには「即日審査」と「即日融資」に対応しているという、大きすぎるメリットがあるのです。審査時間はなんと最短45分、審査が円滑に進めば融資も最短45分で終わるという優秀さです。
消費者金融の審査で悩んでいる方の中には、審査と融資を急いでる方も多いはずです。そんな方におすすめの中小消費者金融こそ、アローのキャッシングです。
セントラル
金利 | 4.8~18.0% |
限度額 | 100万円 |
審査時間 | 一週間程度 |
セントラルのキャッシングは、「バランスの良さ」が魅力です。
即日審査と即日融資に対応しており、全国どこへでも融資が可能。そして審査基準も柔軟で、「借りやすさ」にも定評があります。
できたばかりの中小消費者金融が多い中、設立から50年ちかく経っているのもポイントです。設立から時間が経っていれば経っているほど、その会社のキャッシングは信頼度が高まるということですからね。
審査基準の甘さ、そしてキャッシングの信頼感も求める方には、ピッタリの消費者金融です。
ニチデン
金利 | 7.3~17.52% |
限度額 | 50万円 |
審査時間 | 最短即日 |
大阪梅田に本店を構える、なにわの消費者金融「ニチデン」。
ニチデンのフリーローンのメリットはなんといっても「即日振込に対応していること」。そして「初めてのキャッシング利用者の方は最大90日間利息0円」のサービスです。
通常、中小消費者金融は審査に通らない、属性の弱い利用者の足元をみたキャッシングを提供します。しかしニチデンは、利用者に寄り添ったサービスを展開中。
ですが一つ注意点も。ニチデンが即日振込を行うのは、関西地方にお住まいの方のみ。関西地方以外にお住まいの方の利用には対応していないのが、ニチデンのキャッシングにおける注意点です。
中小消費者金融の審査メリット:ブラックでも審査に通る!
中小消費者金融の審査の良いところはなんといっても、「ブラックでも審査に通すその基準の柔軟さ」です。
ブラック、別称「ブラックリスト入り」とも言われるこの状態、信用情報に著しく悪い情報が記録されている状態です。このブラックな状態では、他社の審査に通るのがかなり難しくなってしまいます。
なぜなら、信用情報に返済遅延や債務整理記録が残っていると、審査する業者側から見て「返済能力が低い」と思われてしまうからです。
ところが!中小消費者金融のキャッシング審査ならば、独自の審査基準でブラックな方でも審査に通ってしまうのです。「ブラックな情報の持ち主でも必ず審査に通る」というわけではありませんが、返済遅延や債務整理記録程度なら、中小消費者金融のキャッシング審査は難なく通るはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
消費者金融の審査基準、そして具体的に、どの消費者金融の審査が甘いのか理解できたでしょうか。
実は消費者金融の審査に通るために一番大切なことがあり、それが「自分の身の丈にあった消費者金融に申し込むこと」なのです。しっかりと消費者金融の審査について理解を深めて、自分にピッタリの消費者金融へ申し込みを行ってください。